会社概要

SDGsへの取り組みについて

中央電子の企業活動を通じたSDGsへの貢献

 中央電子は、1960年の創業以来、「さまざまな技術を融合させた新しい商品・サービスでお客様の問題を解決し社会に貢献する」という企業理念をもとに、研究開発型製造業として事業を継続してきました。中央電子のDNAとも言える企業理念は、SDGsの理念に通じるものがあると考えています。

 SDGsの理念ならびに目標に賛同するとともに、本業を中心とする企業活動を通じて、企業理念の実現に向けて、さまざまな社会課題の解決に向けての取り組みにより、持続可能な社会の発展に寄与し、SDGs達成に貢献していきたいと考えています。

 そこで、中央電子では、SDGsへの貢献をより意識した事業運営を行うべく、SDGs推進プロジェクトを立ち上げ、SDGsについて全従業員への啓蒙と、CSR(企業の社会的責任)の視点からマテリアリティを特定し、重要なテーマを定めて取組内容を展開することとしております。

[サスティナビリティの考え方]

マテリアリティ(重要課題)

 研究開発型製造業としての社会的責任を果たしていくため、「お客様の課題を始めとする社会課題」、「社会や経済および環境の3つの側面」および「持続可能な経営基盤」のそれぞれの重要性を総合的に踏まえて、マテリアリティを特定し、重要なテーマを定めています。

マテリアリティ重要なテーマ対応するSDGs
お客様の課題解決と
お客様への責任
・技術革新への挑戦と
 高度化するお客様ニーズへの対応
   
社会インフラへの貢献  
高品質な製品・サービスの提供   
環境への取組み・脱炭素・循環型社会への貢献  
従業員・職場・多様な人財が生き生きと
 活躍できる魅力ある職場の実現
  
組織・ガバナンス・コンプライアンス・組織統治

■技術革新への挑戦と高度化するお客様ニーズへの対応

対応するSDGs
   

 開発段階の様々な経験から培われた技術資産や豊富なノウハウ、更には得意とする通信技術、組込処理技術、AIなどの先端技術を駆使し、制御・計測機器の設計開発から量産製品の提供を通じて、FA機器・制御装置メーカー様を始めとするお客様のさまざまな課題解決に取り組んでおります。
大手メーカー様での採用が進んでいるEtherCATの存在にいち早く注目し、国内で初めて通信制御ボードを製品化する等、技術革新に対して不断の努力を続けています。このように、未開拓の技術や創造性を追求しつつ、社会課題解決への貢献が期待される先端技術の研究開発に積極的に取り組んでいます。
 なお、お客様へのソリューション提案への取組みとして実施しております社内展示会(プライベート展)につきましては、今年度もリモート展とリアル展の併用開催を予定しております。

(研究開発テーマの一例)
RISC-V/FPGA技術、ワイヤレス給電技術、AI故障予兆技術など

■社会インフラへの貢献

対応するSDGs
  

 セキュリティシステムやネットワークを中心とした環境監視、接点監視ソリューション、セルラー系LPWAを含むIoT無線ソリューションからエンクロージャーまでの幅広いラインナップにより、多様なICTソリューション(情報通信技術)を組み合わせながら社会インフラへの貢献に取り組んでおります。
 新型のネットワークデバイスやセルラーLPWAデバイスの開発にも取り組んでおり、今後とも、スマート社会への実現に向けて、DX、AI、5G、IoTなどのIT技術を駆使しながら、社会インフラに貢献してまいります。

(社会インフラへの貢献例)
スーパーコンピュータ「富岳」には当社が製造したラック(筐体)が採用されています。そのほか、5G基地局設備監視、データセンタ設備の温度・湿度・電力監視、データセンタ施設のセキュリティ管理などに当社製品が採用されています。

■高品質な製品・サービスの提供

対応するSDGs
   

 中央電子では、製品品質を管理する「ISO9001」認証を取得、品質マネジメントシステムを構築し、これを維持すると共にシステムの有効性を常に監視/測定し、継続的改善に取り組んでおります。開発、調達、製造のあらゆる段階で管理を徹底し、品質方針に基づき「お客様の満足度向上」を常に考え、高品質な製品・サービスの提供に努めています。
・ 設計開発時のデザインレビュー強化による品質リスク削減
・ フロントローディング、コンカレントエンジニアリングによる、設計段階から量産を意識した製造や
 下流工程を含めた製品品質の向上
・ 自社設備による充実した試験の実施(ノイズ試験、温度試験、振動試験等)

■脱炭素・循環型社会への貢献

対応するSDGs
  

 環境管理を徹底する環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得し、継続的な環境改善活動を推進するために、プロジェクトチーム設置、環境目標(電力、廃棄物など)を設定するなど、PDCAサイクルを展開し、環境負荷の低減を図っています。
 また、設計開発段階から環境負荷を考慮した製品設計(ソフトウェア技術を駆使した低消費電力設計ほか)、REACH規則、RoHS指令などに対応した製品含有化学物質情報システム導入による製品の含有化学物質の適切な管理、グリーン調達の推進など環境負荷低減に努めております。そのほか、保守サービスにおける3R推進、頒布品のフェアトレード商品利用など、地道な取り組みとして社員一人一人が省エネ・省資源に取り組んでいます。なお、本社工場への太陽光パネル設置による再生可能エネルギーの利用を計画しています。

■多様な人財が生き生きと活躍できる魅力ある職場の実現

対応するSDGs
  

 中央電子は「人」が財産と考える会社であり、研究開発型製造業として持続的な成長を続けるためにも社員の成長が不可欠だと考えています。社員の3分の2が技術者、という伝統的な社風があり、人権や多様性を尊重し、社員が活躍できる仕組みや安心して働ける職場環境を整備し、より一層の改善に努めています。
・ 新社屋建設による職場環境の改善
・ 従業員にとってより付加価値の高い業務を創出する基幹システムの構築

■コンプライアンス・組織統治

対応するSDGs

 中央電子では、企業活動における法令や社会規範を遵守し、公正な取引を推進することで、あらゆるステークホルダーの皆様との健全な関係の構築に努めています。また、公正かつ透明性を以って経営を行うため、外部会計監査人が会計監査などを実施し、会計に関する内部統制の適正性について、第三者の立場から検証しています。
・ 会計監査人(有限責任監査法人トーマツ)による公正な立場からの監査の実施
・ 社員行動規範や手引書を活用したコンプライアンスの徹底、取引時等のコンプライアンス確認
・ 「ISO/IEC27001」に適合した情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を構築・運用し、
 ISMSの継続的な運用改善を実施