ドライビングテクニック
〜サイドターン編〜
荷重変化による旋回性の違いは体得できたでしょうか?
さて皆様お待ちかね(誰も待っていないって?)
いよいよ第3回:サイドターン編 \(^_^)/
再び、なぜアンダー・オーバーステアになるのか考えてみましょう。
アンダーステアとはフロントのグリップが期待したコーナーリングフォースを
発生しない事ですね。
逆にオーバーステアは期待以上のコーナーリングフォースがフロントに発生し
たか、リヤがグリップしないかすると起きるわけです。
今回の目的は、サイドブレーキを引いて意識的にオーバー状態を作り出し、最
小の半径でターンする事です。
これは、前回の荷重移動が出来ていれば、アクセルオフして曲がっている最中
にサイドを引けば簡単に出来ます。
まあ、これでは余りに不親切なので順を追って行きましょう。
とりあえず、図で表す事が出来ないので、ハンドル位置を時計の分で表します。
例えば、真上は0分、右は15分、下は30分、左は45分です。
最初は一般路で多用するであろう右回りのサイドターンです。
この手順は、FR 車及び LSD 無しの FF 車の場合で、LSD 付きの FF 車は 180°
向くまでサイドを引きっぱなしのままアクセルオンで OK です。
1:加速する。
2:加速しながら右手を50分(左手の上の位置)に持ち、左手はサイドブレ
ーキを持ってサイドのボタンを押して置く。
3:30〜40km/hに達したらアクセルオフと同時に右手を一気に20分の位置ま
でハンドルを回す。
4:車が旋回を始めたら(ハンドル切ってからひと呼吸(0.5sec位))、クラッ
チを踏むと同時に左手のサイドをおもいっきり引く(ボタンは押し続けた
まま)。
5:タイヤが鳴き、サイドターンが始まるので、サイドを戻し、アクセルを踏
んで(全開)クラッチを繋ぐ。
6:すぐに左手で17分の位置を掴んでハンドルを直進状態(47分)まで戻
し、オーバーレブに気をつけながらアクセルを踏み続ける。(場合によっ
てはここでカウンターを切る。)
7:車が180゜近く回ってきたら、カウンターを戻し、アクセルも少し緩め、
真っ直ぐ180゜向いたらアクセルを再び入れてダッシュ!
まあ、最初は1〜4だけでもいいと思います。(それでも慣れれば160゜位
回ります)
次に左ターン。左手がハンドルとサイドでちょっと忙しいです。
1:加速する。
2:加速しながら左手を10分(右手のすぐ上)に持つ。
3:30〜40km/hに達したらアクセルオフと同時に左手を一気に40分の位置ま
でハンドルを回し、右手で15分の位置を抑え、左手はサイドを持ってボ
タンを押して用意。
4:車が旋回を始めたら、クラッチを踏むと同時に左手のサイドをおもいっき
り引く(ボタンは押し続けたまま)。
5:タイヤが鳴き、サイドターンが始まるので、サイドを戻し、アクセルを踏
んで(全開)クラッチを繋ぐ。
6:左手を40分の位置に持ち、すぐに右手で43分の位置を掴んでハンドル
を直進状態(13分)まで戻し、オーバーレブに気をつけながらアクセル
を踏み続ける。(場合によってはここでカウンターを切る。)
7:車が180゜近く回ってきたら、カウンターを戻し、アクセルも少し緩め、
真っ直ぐ180゜向いたらアクセルを再び入れてダッシュ!
同様に最初は1〜4だけでもいいと思います。
基本的には右ターンも左ターンも変わらないので、得手不得手を作らないよう
に均等に練習しましょう。(右ターンしかできない人も多い)
練習のポイント:
雨の日が路面のμが低く、タイヤも減りずらいしスキール音もそれほど出ない
のでお勧めです。慣れてくると判ると思いますが、路面のμや車の速度と、操
作タイミングの間には大して相関関係は無く、常に殆んど同じタイミングで済
むので、どんなケースで覚えたとしても一度タイミングを掴めばそれがどこで
も通用します。リスクが変わるだけですね。これは荷重移動・コーナーリング
・ドリフト等も同じ事が言えます。
最初は慣れない事をするのでなかなか思い切ってやれませんが、スピードが低
いと逆に難しいです。最低 30km/h 、ハイグリップタイヤであれば 40km/h は
必要です。また、加速が弱いとアクセルオフ時のフロント加重が弱くてサイド
を引いてもリヤがロックせず廻れません。
また、最初は荷重移動とステアのタイミングが合わずにうまく曲がれないので、
ステアリングについ頼ろうとしてハンドルを切り過ぎる傾向が有ります。きっ
かけを与えてやれば充分なので、180°も回せば十二分です。それ以上を自分が
必要としている場合は、前回の なぜアンダーが出て曲がれなくなるか を思
い出して荷重移動の最適タイミングを探しましょう。
8の字を描ける場所で、最初は端からUターンのみで練習すれば失敗しても絶
対にぶつからず安心して練習できます。(ちゃんと右やったら左と交互にね。)
サイドを引くタイミングは、ワンテンポ待ってから引くのがコツです。ハンド
ルを切ると同時くらいに引いてしまうと、只のブレーキになるだけです。
ハンドルを切って、車が旋回を始めて(横Gが掛かって)から引くと簡単に車
が流れてくれます。
サイドが甘く、どうしてもロックできない場合は、サイドを引きながら、ブレ
ーキペダルを右足(当然左足はクラッチを踏んでいる)で蹴っ飛ばします。
すると、4輪ロックしますが、踏み続けないのですぐにフロントはフリーにな
り、リヤだけサイドブレーキによりロックが維持されます。(回転しているの
をロックさせる力が無くても、ロックした状態を維持する事はできる)
ただし ABS付きの場合はこの手は使えません。ブレーキを踏んだ途端、一層ロ
ックせずに壁まで行ってしまい恐い思いが出来ます。(^^;) どうしても ABS
付きでこれをやりたい場合は、 ABS 用のヒューズを抜いて ABS を殺します。
FD3S はボンネット左側のヒューズボックスの中の ABSヒューズ、GT-R は運転
席右側のヒューズボックス内の 4WD&ABSヒューズといった具合です。(ただし
ABSと共に何か別の機能を殺していないか注意が必要です。GT-R とかはこれを
やると 4WD で無くなり FR車になります。)練習が終わったら失くさない内に
ヒューズを戻しておきましょう。(戻しても、ワーニングインジケータが点灯
している間は ABS は死んだままです。エンジンを一回止めれば戻ります)
ぶつけたら馬鹿馬鹿しいので、ヤバイっと思ったら即クラッチを踏んでフルブ
レーキです。完全にロックしても構いません。40km/h程度で有ればよっぽどでなければぶつからずに止まれます。
カウンターを当てて助かろうとは思わない事です。逆に傷口を広げてしまいま
す。(タコ踊って ガッシャ〜ン )
まれに、サイドだけで 180°以上回ってしまう人もいますが、これは景気良す
ぎです。(^^;) 回転が足りない場合はアクセルオンでカバー出来ますが、行き
すぎを戻す事は出来ないので、スピードをもう少し押さえるか、サイドを引く
量・時間を少なくしてみましょう。
どうもうまく行かないときは、前回・前々回のハンドルの素早い操作と前後荷
重の掛け方を良く思い出して下さい。
サイドブレーキがドラムでなくディスクの場合は左手の腕力も有る程度必要に
なります。(かく言う私もサイドターンを覚えた当初は熱中する余り、左手の
マメを何度かつぶしており、今でも薬指の付け根にはタコが有ります。)
真剣に練習すれば4時間程度である程度習得できます。
これで車のリヤが流れる感覚を体得できれば、ゴールはもうすぐです。がんば
りましょう。
それでは Let's try!!
注) 文中での GT-R とは、BNR32 GT-R の事です。
Last Update : 01-Jul-1997 (Access count 24-Jun-1997〜) :
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