タイムアップテクニック
〜コーナーリングライン編〜
巷で良くアウトインアウトと聞きますが、それは何故?
基本中の基本「ライン取り」について。
早く走るには幾つかのアプローチが有りますが.. まず、一番ネックとなるのは
コーナーリングだと思います。コーナー区間を早く走るには、
1. 一番短い道のりを走る事を考えます。これは即ちインベタで、コーナーの一
番内側に沿って走るのが一番走行距離が短くなります。
2. 一番速い速度で走る事を考えます。ある R(回転半径) で曲がり切れる速度
には一定の限界が有りますから、速度を上げるには一番 R の大きな進路を
取るのが一番です。これはアウトベタで、コーナーの外側に沿って走るのが
一番走行速度が速くなります。
3. 上記 1. 2. は各々相反して同時には実現できません。そこで妥協点を探し
ます。即ち、最大の速度=最大の R (アウトベタのライン)をそのままの
形でイン側に移動してイン側の頂点にくっついた形、これが巷で言われる「
アウト・イン・アウト」ですね。最大の速度を維持した中では一番短い距離
で走れるルートです。イン側と走行ラインの接点はクリッピングポイントと
呼ばれます。
サーキットでは幾つものコーナーが次々と連続しますから、その中で一番大き
な R を常に採れるラインを探します。これはクーリングラップ程度の速度でも
充分ですし、また 強い加速・強い減速もしなくて結構ですから、この時になる
べくステアリングを切らないで横 G が一番少なくて済むラインを探す訳ですね。
このラインは、バンクの付き方や舗装等の差から来る各ラインのグリップ差に
依っては、コース図のみから導き出されるラインとは若干違う場合も有ります。
さて、理想の車の理想のラインは上記 3. ですが、現実の車では減速よりも加
速の方が遥かに鈍いので、この弱い加速を庇ってやる必要が有ります。
4. 少しでも早く・少しでも手前からより長い距離の加速を行なう事を考えます。
R が一定では出せる速度も一定で加速は出来ませんから、3. の均一な R の
ラインの頂点をコーナーの入口の方及び外側の方へ少しずらします。入口側
の R が少し緊く、出口側の R を緩くして出口側をより直線に近くする訳で
す。クリッピングポイントは少し出口側に寄る形です。
これがタイムがもっとも短くなる一般的なレコードラインですね。弱い加速を
少しでも長く取れる様に常にラインを考える事がタイム短縮に繋がります。ヘ
アピンの後に長い直線が有る様な場合は、コーナーリング速度や理想のライン
を多少犠牲にしてでも、手前から踏んで行けるラインを採った方が速い場合も
多いです。
なお、ブレーキを遅らせて強いブレーキングを行なう事でも加速区間を伸ばす
事は可能ですが、これは失敗した時のコースアウト等のリスクが大きいですし、
更にはプロでさえも理想のラインから外れ易く、結果的に次の加速を遅らせて
しまう原因にもなりますので、余りお勧めできません。
# MT の FF 車はロックさせてしまうとエンストして制御不能になりますしね。
それでは Let's try!!
Last Update : 08-Jul-1997 (Access count 08-Jun-1997〜) :
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